二つ目の祠を探そう!
途中で、なにやら独り言を呟きながら木を切っているゴーレムに出会った。
こっちこそ、いつの間にか見ちゃっててごめんなさい。
木こりとは木を切り倒して丸太を作ることらしい。
いろいろと用途があるので、このゴーレムは、毎日ひたすら木を切っているようだ。
だから前方を注目し、正面から向き合うべし
と、さっきの独り言が漏れてしまっていたみたいだ。思ったほうに切り倒すのは難しいよね。
なんて親切なんだ。ありがとう。
ひたすら木を切っている姿が、なんか可愛い。
周りを見ると、いつの間にかラウルがいた。
ゴーレムは、元々、従者として作られていたそうだ。
だから、ゴーレムたちは、みんな忠実なのかな。気持ちは伝わってるんだね。
ゴーレムたちは知らないのかな。それぞれ自分の仕事をしながら、主の帰りを待っている…確かに寂しいね。
切ない気持ちを胸に歩いて行くと、今度は狩りをしているゴーレムが。森に生息する野生動物を狩っているようだ。
しゃがんで音を立てず確実に仕留めるのが肝要らしい。弓を使えば遠くから狙うことも、弱点を狙い撃つこともできるそうだ。言うほど簡単じゃなさそうだけど。
ありがとう。練習させてもらうよ。
ふと見ると、またラウルがいる。いつも、いきなりいるからビックリするんだよな。
夜にはホタルが出てキレイだったそうだ。なかなかロマンチスト?
さらに行くと、料理をするゴーレムに出会った。時の神殿前で出会った料理するゴーレムは、焚き火だったけど、このゴーレムは鍋を使っている。
……。
料理には興味あるけど。
それは、ご存じだよw
せっかくだから教えてもらおう。
しかし料理は突き詰めていくと奥の深い世界なので
組み合わせを探すのが楽しいね!
便利だよね。
虫や魔物の素材?!あんまり作りたくないな……。
……ありがとう。いろんな料理作れるように頑張るよ!
自分が食べるわけではないって、最初会った時、美味って言ってたじゃんwラウルの受け売りだったのか。そういえば、焚き火のところにいたゴーレムも同じようなこと言ってたな。
ところで、ラウルは………いない??受け売りを話されたから、出にくくなったのかな。
それにしても、ゴーレムたちが主を思って働き続ける姿に、なんだか心が切なくなった。